院長の話
皮膚には、意見がある
形を整える手術は、なぜ難しいのか。
皮膚が、黙っていないからです。
切ると、皮膚が語り出す
皮膚割線は、頭に入っています。それでも、まず皮膚の意見を聞く。
切ると、皮膚は語り出します。こんなことがあって、こう引っ張られて、こうなった、と。厄介で、自己主張が強い。けれど、しなやかです。
行きたいところへ。あるいは、「こっちへ」
できものを取るなら、皮膚の行きたいところへ連れて行けば、自然に治ります。
形を変えるなら、そうはいきません。行きたいところへ行かせると、元の形に戻ってしまう。だから意見を聞いたうえで、「こっちに行け」と指令する。頼む、その代わり、こういう細工をするから、と。
皮膚は、しつこい
時がたっても、元に戻ろう、元に戻ろうと言い続けます。それを、収め切る。
患者さんが終わったと思っても、治療はまだ終わっていません。皮膚がまた主張してくる時期は、だいたい予想がつきます。それまで、一緒に乗り切りましょう。
目指すのは、最終的に目立たないこと。傷の長さは、目的ではありません。
途中の姿に、とらわれない
手術のあとの赤みも、治っていく途中の様子も、まだ途中です。最後にどうなるかを読むのは、医師の仕事です。だから、手術のあとも通っていただきます。
二つの耳で聞く
皮膚の言葉を、副院長の小川は皮膚科として聞き取り、私は形成外科として考える。彼女と出会って、私の考察は深まりました。信用しているから、皮膚科の診療を任せられる。だから私は、手術に専念できます。
かつては、右の目を私が、左の目を小川が、同時に手術していました。一緒に手術をしてきたから、相手がわかるのです。信用しているからこそ、一緒にできる診療です。
御所車は、二つの車輪がそろって、はじめてまっすぐ進みます。大江橋は、その二輪で走る医院です。一人の患者さんを、皮膚科と形成外科、二人の医師で診る。治療の前と後には、必ず二人で予習と復習をする。一緒にするからこそ、大江橋なのです。
手をかければ、答えてくれる
皮膚は、手をかけるほど答えてくれます。
友達で、戦友で、敵で、味方。それが、皮膚です。
瞼と耳の形成手術は自由診療です。主なリスクは、腫れ、内出血、左右差、傷あと、再手術が必要になることです。料金の目安は、下のページにあります。
院長 井上 研