会員限定コラム #15

他院での美容手術後に「不自然な引きつれ」に悩むあなたへ

「美容外科で重瞼術や眼瞼下垂の手術、リフトアップ処置を受けたが、目を閉じたときの不自然な段差や、言葉を交わす瞬間の引きつれが気になって鏡を見るのが辛い……」というご相談をいただく機会が、近年非常に増えています。他院で生じたひずみを修復するための、当院の三次元的なアプローチについて解説いたします。

■ 1. 表面的な傷の修正ではなく、組織の再構築を

お顔のパーツの中でも、瞼(まぶた)の挙筋腱膜や耳介の軟骨といった組織は、薄い皮膚の裏側で複雑な三次元構造を形成しています。他院での手術によって不自然な変形が起きている場合、それは表面の皮膚だけでなく、その奥にある筋膜の固定位置のズレや、意図しない内部の瘢痕(組織の癒着)が原因です。

この状態を直すためには、単に上から皮膚を切り貼りするようなマニュアル治療では通用しません。現在の内部構造がどう破綻しているかを正確に見極め、組織を適切な解剖学的ポジションへと丁寧に解放・再配置する、極めて高度な外科学的アプローチが必要となります。

■ 2. 画一的なマニュアル手術と、当院のクロスアプローチの違い

● 大量生産的な美容外科の「部分最適アプローチ」流行のデザインをなぞるために、内部のゆとりを無視して強引に組織を固定したり、表面の傷跡だけを埋めようとする手法です。静止画(写真)での見栄えだけを重視するため、日常の自然な動きに連動せず、ひずみが残るリスクを伴います。
● 大江橋クリニックの「立体解剖再建アプローチ」皮膚科医と形成外科医が、皮膚表面の質権と、その奥にある支持組織の動態を複合的な視点でクロス分析。言葉を交わしているときの「動いている自然な表情」を計算し、無理に引っ張られた組織の緊張を優しく解きほぐしていきます。

■ 3. 安全な医療管理のための「紹介状」の義務化

他院で受けられた手術の修正(セカンドオピニオンを含む転医)は、真っ白なキャンバスに絵を描く通常の治療とは全く異なります。過去の手術で「どのような術式が採られ」「どの層の組織が切開・固定され」「どのような薬剤や異物が使用されたか」という正確な治療経過(医療履歴)の把握が、医療事故を防ぐための大前提となります。

そのため、当院では他院からの切り替えや修正処置をご希望の患者様に対し、安全管理の観点から前医からの「紹介状(診療情報提供書)」のご提出を必須とさせていただいております。確実で安全な医療のバトンを繋ぐため、ご理解をお願い申し上げます。

「脳外科医・耳鼻咽喉科医・形成外科医・皮膚科医にとって必要なのは手先の立ち回りではありません。想像力であり創造力なのです。」先代の時代から脈々と受け継がれてきたこの理念のもと、私たちはただ機械的にメスを動かすのではなく、あなたらしい調和のとれた笑顔を取り戻すために全力を尽くします。

大江橋クリニックは、手軽さや安さではなく、学問としての「美容医学の本質」と「上質な安心感」を求める方のための特別な場所です。これまでの治療で傷ついたお気持ちも、どうぞ安心してお聞かせください。