皮膚病は目に見えるため診断がしやすいように思われますが、実は同じように見えていても似たような病気が種々あり、見ただけでは診断を確定するのが難しい場合があります。日本の皮膚科は世界をリードしているとはいえまだまだ皮膚の疾患には難病が多く、その病因すら明らかになっていない疾患が数多くあることが現状です。必要であれば、皮膚科でも採血検査や皮膚検査などを行い診断の補助に使います。疾患によっては皮膚だけに症状がおさまらず、全身の検査を必要とすることがあります。病理診断医など提携病院の各科の専門医にも相談し、カンファレンスで議論するなどすることにより、より質の高い診断と治療が行われるように努力しています。